【女性の起業事情】起業者は増えたがこの先は?
起業ブームも後押しし、日本でも起業をする人は
次第に増えてきています。
そんな中、最近特に増えてきているのが女性の起業家。
なぜ女性の起業が増えているのか?
また女性起業の将来的な課題についてご紹介していきます。
女性起業が増えている背景
女性起業が増えている背景はさまざまありますが、
価値観の多様化が特に大きく影響している様です。
古くは女性というだけで家事・育児などで家庭に入ることが当たり前でしたが、
最近は結婚しても子どもが生まれても働き続けたい、
経済的に働き続けなくてはならないという女性が増えてきています。
ただ家事や育児で一度キャリアをストップしてしまうと、
なかなか職場復帰が難しく、それで起業という選択肢を選ぶ女性が
増えてきているのです。
またインターネットの普及により起業に関する情報が仕入れやすくなった、
資本が少なくても起業がしやすくなったなど起業の敷居が下がってきたのも
後押ししています。
女性起業の特徴
男性と女性では起業のスタイルに若干違いがあります。
男性の場合、ある程度業界経験やスキル・能力を積んだ30代、40代、
もしくは定年後の60代以降で起業する傾向があります。
起業スタイルとしては、資金を用意しそれなりの規模の事業を想定して
起業するケースが多く、起業する分野も自分の経験のある分野や
収益が期待できる分野で起業するケースが多いです。
これに対して女性の場合、
業界経験やスキル・能力問わず起業する傾向があり、
20代前半の場合もあれば50代になってから起業する方も多く
年齢層もまばらです。
資金や想定する規模も男性より小さい場合が多く、
起業する分野も自分の好きな分野や手軽に始められる分野で
起業するケースが多いです。
当人も起業とまで捉えていない場合も多く、
趣味の延長線上で販売も始めたという場合もよくあります。
女性起業の課題
実際に起業した女性の悩みで多いのは「相談する相手がいないこと」です。
一人で起業することで、経営スキルなどに不足を感じた際に相談できる相手がおらず、
経営に生き詰まるというケースが多いようです。
これは男性にも言えることですが、女性の場合は男性以上にそういった相手に
恵まれないことが多い傾向にあります。
また、もう一つ起業した女性の悩みとして多いのが
「家事や育児と両立できない」ことです。
時間の確保がなかなか難しく、どうしても細切れの時間を
活用していくということになる場合が多いです。
家事や育児があるため十分事業に注力できない、
家事や育児のため人脈などが広げられず事業を
発展できないというケースです。
この2つが女性起業家の悩みとして多く、
女性起業の課題となっている部分であり、
この点をいかに乗り越えるかが女性起業成功のカギとなってきます。
女性の起業は男性とはやや特徴が違い、
またそれ特有の課題というのも抱えています。
ただ世の中の消費行動の8割は女性とも言われており、
女性の価値観が起業やビジネスに強みとなるのも事実です
女性ならではの課題を上手くクリアできれば、
大きな成功を掴めるチャンスが待っているかもしれません。