失敗しないための「事業計画書」の押さえておくべき要点
事業計画書は新しく事業を始めようとするなら必ず作るべき書類です。
作る事で、いままで漠然と「事業を始めたい、こういう風にやろう」
と頭で考えたことを実際に紙などに具現化していきます。
具現化することで、頭ではわかっていたつもりのものが、
実際書いてみると意外とできないということがよくあります。
頭で考えるのと、実際に紙に書いてみるのは全く違います。
もちろん、紙に書くのと実行に移すのでも全く違いますから、
机上の空論にしないために現実的に作成していくのがポイントです。
作成するのが難しい事業計画書ですが、
要点を押さえておけば書きやすくなります。
骨組みの考え方
どのような事業を行っていくのか?
構想をわかりやすく伝えられることを心がけましょう。
どのような経営理念で取り組むのか、どのような業態なのか、
サービスや商品は何なのか。
融資を受けるためにも大切な部分です。
読んだ人があまり質問しなくても理解できるようなものが望ましいです。
事業内容は具体的に
ターゲット
どんな市場で、どんな客層に、どんな商品・サービスを売るのか書きましょう。
客層の例でいえば、年代、性別、世帯、生活スタイル、身分(学生OR社会人等),
賃貸OR家持ち、収入など、想定される客層はたくさんあります。
その中から具体的に1人のターゲットを想定し、
その人の生活環境が分かるくらいまでに落とし込みましょう。
競合
どのような競合がいるのか調べておくことも重要です。
とびきり良いアイディアだと考えて事業計画書を書き始めても、
実はより良いサービスを提供しているような競合がいる可能性もあります。
そういった場合に、競合とどのような点で差別化が図れるのか、
そのための方法・行動なども書いておきましょう。
また、優位性だけでなく、
どのような点に弱みを持っているのかも意識してみてください。
自分が苦手だと考えるフィールドでなく、
自分が得意とする場所で戦っていく必要があります。
市場規模
市場の規模、そして市場の成長性も書いておきましょう。
今は小さい市場でも、これから将来性があるのかなど、
統計データを利用し客観的に説明しましょう。
統計情報はe-statなど、国が提供している物もありますので有効に使ってみてください。
リンク:https://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/eStatTopPortal.do
マーケティング
自分たちの事業をどうやって市場に認知させるのか、
どうやってコネクションを築いていくのか、
営業方法や販売促進方法などプロセスを考えましょう。
事業資金
また、どのようにお金を稼いでいくのかというイメージだけでなく、
その元手となる運営資金も重要です。
自己資金はどの程度あるのか、なければ融資を受けるのか?
運転資金の捻出方法・生活資金など、
お金に関しては具体的に考えておく必要があります。
また、最低限の事業運営費用だけでなく、
忘れがちな売り上げを上げていく事や差別化を図るためにかかる
コスト(広告費など)を組み込んでおく必要があります。
黒字なのに倒産というようなこともありますので、
運営資金は忘れてはいけないポイントです。
大事なのは無理な計画ではなく、
実現可能な計画を根拠を持って作成しましょう。
経営プラン
仕入れ計画、生産計画、組織計画など事業を存続するための
システム計画を考えましょう。
計画することにより、事業の組織的な枠組みがイメージでき、
他の項目を考える際にもスムーズに進みます。
リスクとその解決策
想定されるリスクを洗い出し、発生確率を分析しましょう。
そして、それが発生してしまったときの対処法を考えておく必要があります。
様々なリスクを想定しておくことにより、いざ問題が発生したときも冷静に対処出来ます。
実はこの項目が一番大事かもしれません。
漠然とした儲かりそうな事業も、
いざ綿密な計画を立てると上手く行かなそうだと感じることもあります。
そういった時にやるかやらないか、他に方法は無いのかなど、
模索していくためにも事業計画書はとても大切なものです。