2015年初夏、大阪府で起業家向けコンテスト開催
現代の社会は世代交代が着々と進み、次第に「レールのない働き方」を模索する必要性が強まっています。
そのひとつの表れが起業家の増加であり、世界各地で新事業立ち上げを応援するイベントが開催されるようになりました。
今年度も開催される大阪府の創業支援事業「大阪起業家スタートアッパー」のビジネスプランコンテストもまた、新事業立ち上げを応援するために企画されたイベントです。 2015年度の実施で第4回目となり、応募期間は2015年4月22日から2015年6月18日に設定されています。
コンテストではどうやって競うのか
起業家向けコンテストは、近年の傾向として学生部門が活性化して多数開催されるようになっていますが、このビジネスプランコンテストに関しては一般部門も開催されます。
女性、若者、シニア世代など、大阪で起業しようとするあらゆる新事業者に挑戦してほしい。
そういった思考から創設されたビジネスプランコンテストなのだとか。
応募者は全員オリジナルで構築した新しいビジネスプランを応募し、優秀と判断されたプランに関してはスタートアップに必要な資金3年間分や、投資家、ビジネスパートナーとの交流の機会、コンサルタントによるアドバイスなどを与えられます。
応募資格は、3つの条件に該当することです。
1,中小事業者、あるいは一般社団法人、一般財団法人、もしくは有限責任事業組合、 または特定非営利活動法人であること 2,創業5年程度以内で大阪府内に事業所を置いているか、置く意思があること 3,ビジネスプランコンテスト実施機関、あるいは創業セミナー等実施機関、教育機関による推薦があること。
コンテストで結果を残すとどうなるの?
様々な分野から集結した専門家によって審査が行われ、応募者の選考が行われます。
そこで応募したプランが高く評価された場合、コンテスト主催者によってビジネスプランを公表する機会を付与され、投資家、ビジネスパートナー等との交流の機会をセッティングしてもらえます。
その上に、年間100万円を上限とした3年間の資金、販路、技術、経営ノウハウといった経営資源獲得に向けた優位な環境を整えてもらえるのだそうです。
起業の旬は学生時代だけなのか
世界の起業家イベントを見渡すと、特に隆盛を誇るSLUSH ASIAなどは世界中から起業家、学生、投資家が14,000人規模で集まる祭典で、漲るような若々しさを感じざるを得ません。
学生時代から冒険的な起業を奨励する傾向が強く、若手起業家が初手からグローバル市場を意識した企業づくりでいきなり好成績を収めるケースも多いようです。
しかし、だからと言って経験豊富なシニア層や、今まさに社会で活躍している世代が起業に向いていないということにはならないはずです。
若手世代の人口が先細りになる時代、主要な労働力はもっとも人員豊富な世代となります。
これからは今回ご紹介したビジネスプランコンテストのように、シニア層をも視野に入れたあらゆる年代に向けた社会的な自立を促すコンテストが増えていくのかもしれませんね。